季刊 『道』 No.171 冬 (2012年1月)

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1月 20日 季刊 『道』 bP71 冬号が発刊されました。


表紙を飾るのは、2011年3月11日東日本大震災直後 被災地の長期支援活動のためUK実践塾塾長・宇城憲治先生のもと立ち上がった「あすなろ支援の会」が主催し2011年11月19日福島県伊達郡桑折町開催された交流復興コンサート『ラテンの女王 坂本スミ子さんとともに』で熱唱される坂本スミ子さんの優しさとエネルギーに溢れるお姿です。
残念ながら私はコンサートには参加できませんでしたが、会場にいらした大勢の方が「すごく感動した、元気が湧いて明日からまた頑張れる」と心から喜んでおられたと聞きました。


我々皆が東北の方々と心を一つにして、東北の復興を見守らなければ日本の未来も無いと宇城先生は常々おっしゃいます。
頭で考えているだけでは何も変わりません。本来の日本人の姿である「心ある行動」を実践して行かねばと思います。



季刊『道』に登場される方々はみな、「心ある行動」を実践されていらっしゃいます。私たちに「生き様」を示していただいています。どう生きるべきかを気付かせてくれる季刊誌です。



※以下に季刊 『道』 171 冬号を読まれた方の感想を掲載致します

 

★ 『道』は武術の書籍ではなく、社会を語るものであるとあらためて強く感じました。
日本を破滅の淵まで追い込んだ原発事故、当事者意識が欠落している政府・企業・マスコミ。原発の取材で実態を熟知する鎌中氏との対談や現地・福島におられる小澤・武藤両氏のリポートを我ら日本国民がどの様な状況に置かれているのか怒りをもって読みました。既存のマスコミよりはるかに今、我々が置かれている実態を知る事が出来ました。
現状を変えいくには、言うべき事は言う、なすべき事はなし自分を変え、周囲・社会を変える
『一人革命』を実践していかねばと今号にて思いを強くした次第です。

(Y.F 証券会社所長)


★前号に引き続き、原発の知らないことが沢山判って来ました。というよりメディアが如何にいろいろな事実を隠していたかが判って来ました。

チェリノブイリは、大きな事故になったので国がきちっと状況を説明しガイドラインを出している。それに引き替え日本は、現状も含めて2年後、3年後に放射能が人にどんな影響を与えるか発表していない。ただ、直ちに人体に影響は無いとしか言わない。国や東京電力の無責任さが良く見えて来ました。教科書が電力会社の検閲を受けている。そして「さよなら原発」の記事では、東京のデモの映像は流れない。なぜなら福島のテレビのスポンサーは東京電力と東北電力。
こういった複雑な世界の中で戦っている方がいる。(鎌仲ひとみ監督、武藤類子さん、小澤是寛自治会長)
私は、地震の義援金はしましたがその後何もしていませんでした。あれから1年近く経つうちに遠い所の出来事になってしまいました。国民一人一人が行動を起こさねばならない時に何をしているのかと思いました。私は、遅まきながら実践塾を通じて原発と関わって行きます。

(H.K 電装会社OB)




★< 宇城憲治氏と鎌仲ひとみさんの対談の記事を読んで >

この記事を読んで感じたことは、現在の日本人は物を手に入れることが幸せであるという考え方や自分さえ良ければ良いという考えの人が非常に多くなってきているのを感じました。
あと、以前の日本人にはあった自然を尊敬する気持ちが薄れ、人間中心の考え方が強すぎるとも感じました。そして、このような気持ちは私にも多くあります。

『今回の原発を大反省し、本来人間に備わっている、悪いことをしない、嘘はつかないなどの宗教心や良心を根底にした発展、科学、経済に戻らなくてはならない』というお言葉は私にとっては強く心に残りました。今回の原発の事故で、私たちは自然に対する謙虚さを取り戻さなくてはなりません。
改めて感じたことは、自分自身が原発の問題に目を向けて、口でかっこいいことを言うのではなく自分の行動が変わっていかなくてはなりません。

(A.M パソコン教室勤務)


★今号、原発問題を読み、20年後30年後、我々の子どもの世代もしくは孫の世代に原発という物をどうバトンタッチして行くのだろうかと、そのバトンは更に未来のあるバトンなのか、そこに果して向かっているのだろうかと非常に不安と感じました。日々、未曾有の震災が福島を襲い、福島の人々は今も尚、悲しみより這い上がろうとしておる中、一番身近なメディア媒体からは震災前と変わらない出来事が我々の視覚を通し流れ込んできます。
メディアにも問題がありますが、その情報を自ら何処か目を背けている自分も居ると感じましたが、『道』による対談等で真実を見る事で現地や今の日本を観る事が出来るのは大きいと思います。私も部分だけでなく、全体を見る事で真実を掴んでいきたいと思います。
ありがとうございました。

(Y.O 産廃関連会社役員)


★宇城先生と映画監督の鎌仲ひとみさんの対談記事『原発問題今こそ一人ひとりが行動を起こす時』を読んで感じたことは、福島で原発事故が起きて国民一人ひとりが原発の怖さを知ったのに、まだ国民は福島県のことだけと捉えて、どこかバーチャルな世界のことと思っている。
日本には多くの原子力発電所があり、いつどこの発電所で福島県と同じことが起こっても不思議ではないのに自分も含め国民全体が自分のことと捉えていない。
また、政治家・電力会社は今の経済を優先して、今だけの判断で結論を出そうとしている。今だけを考えた判断は判断した時から過去となり、時間が止まってしまっている。これは宇城先生がいつも空手で教えていただく『居つく』状態と同じであり、世の中が未来に向けてすごいスピードで変化をしているのに、未来を考えない判断は未来で何か違和感のある結果を生み出す気がしました。

原子力発電を考える上で、一番に考えるのは未来の子供たちにどんな世界を残してあげたいかを考え判断する必要があるとおもいました。それと、自分たち一人ひとりが、国が決めたことだから仕方ないと無関心でいるのではなく、自分たち一人ひとりがどうしたらいいかを考える場に参加・関心を持つことが今出来る行動だと思いました。国の方針に関して、自分の意見なんか反映されないだろうと思い、何の関心も持たない自分が恥ずかしく感じました。自分たちの意見が届く届かない関係なしに、自分たちは常に真剣に考え一人ひとりが自己革命を行い、力を着けて行くことが大事だと改めて感じました。
                
(T.M 地方公務員)


前号の肥田舜太郎氏の記事に続き、今回も映画監督の鎌仲ひとみさんの記事には、福島原発の問題に対して、新聞やマスコミでは伝えない事実が書かれていました。
その中で「1995年の時点で、ICRP(国際放射線防護委員会)は被曝量の検査基準を厳しくすると、人件費等のコストがかかりすぎるので、今のままの基準だと世界中で年間何万人かが癌になるが、原子力産業を経済的に成り立たせるためにはリスク(被爆)を受忍するしかない、と勧告した」とありました。まさに原子力産業(原発・核兵器)ありきの考え方で世の中が動いており、そして3.11を経験した今なお、政府は原発推進の方向を変えようとしません。
都合の悪い事実を捻じ曲げ、隠蔽し続けています。東京電力がスポンサーのテレビ局や、圧力に逆らえない大手の新聞・出版社が書くことのできない真実、福島の現実がこの『道』には書かれています。

3.11から1年近くが経過して、テレビで取り上げることも少なくなってきた今こそ、原発の問題をはじめ日本の復興の為に何をしなければならないか、自分自身に問いかけるきっかけになりました。そしてこの真実を伝える『道』を一人でも多くの人に読んで欲しいと思いました。

(神官 T.W)


福島の怒りが『道』をとおして生でどんどん伝わってきました。
原発の抱えている問題、現在の福島の状態など我々の知ることのなかった事実がしっかり書かれている。その強いメッセージが私に問いかけてきます。
腐敗してきていると言わざるを得ないこの日本の政治、電力を握る大企業の悪しき構造は本当に心の無い政治をしているとしか思えません。福島の怒り、やり場のない叫びが強烈に心に突き刺さりました。各分野に活躍される方々の熱いメッセージがこの『道』を拝読して自分の意識が変わる、目覚める気持ちです。
貴重な内容を伝えて頂き感謝いたします。

(T.Y 土地家屋調査士)



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