季刊 『道』 No.173 夏 (2012年7月)

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7月 20日 季刊 『道』 bP73 夏号が発刊されました。


今号のテーマは≪出会いと絆 希望ある未来をつくる≫です。


福岡ソフトバンクホークス・小久保裕紀選手とUK実践塾・宇城憲治塾長との対談では、常に「天が見ている」との思いで自分自身との約束を決して破ることなく努力を続けられた姿勢、何事にも感謝の心を持ち決して他人を恨まない人柄など小久保選手が野球を【野球道】として練習と云うより修行として実践されている姿が美しく感じられます。
宇城塾長が小久保選手のその人柄を認められ、指導をなさるお気持ちが良くわかります。


≪世界とつながる子供たち≫のタイトルでお話しいただいたフォトジャーナリスト・長倉洋海さんのお話の中で、震災後の福島の子供たちと接し「新しい日本をつくってくれるのはこの東北の子たちであると思う」、「死への覚悟をもったことで、初めて生きる覚悟できたということだと思います」、「世界のだれもが人と対立せずに仲良く幸せに暮らしたいと願っている、これが人間が生きる上での真理だと思います」と仰っておられます。


長崎で被爆し九死に一生を得た長崎被爆者協議会会長・谷口稜曄さんは「人間は核兵器とは決して共存できない」との思いで【核廃絶】を世界中で訴え続けていらっしゃいます。

季刊『道』に登場される方は「心ある行動」で周囲の人々に影響を与えておられます。
宇城塾長も常々「日本を立て直すには心ありの行動しかない」と仰っておられます。
この他にも心ある方々の連載も充実し、読者の方の心にも深く響く事と思います。


 

『人間力を高める 野球道をめざして』  福岡ソフトバンクホークス 小久保 裕紀選手対談

※以下に季刊 『道』 173 夏号を読まれた方の感想を掲載致します

★小久保選手との対談は最初、厳しい練習を行って成果を上げた選手ではありますが野球選手との対談かとやや軽い気持ちでいたのですが、これ程練習というより修行というべき事をやってこられたのは驚きでした。
小久保選手が幼少時より「天が見ている」という気持ちを持っており、いままで対談されたアスリートの方々と同じく、宇城先生の指導を受け入れられる器を持っていた事が成長につながったと感じました。今後、人間として光り、ファンに勇気や希望を与えられるスポーツ道・野球道へ昇華される事を大いに期待します。

そして『道』が提言し続けている被爆の恐ろしさと被災地「東北」現地の実状報道では、前号で対談された坪井氏と同じく被爆された谷口氏からその恐ろしさを改めて知らされました。又、現地取材では政府の放置しているといえる無策で遅々として進まぬ復興の実状知らされました。『道』の内容は、社会に対しその必要性そして揺るぎない一貫性を続けている書籍として拝読させていただきました。

(Y,F三重実践塾塾生 証券会社所長)


★【宇城憲治先生と小久保裕紀選手の対談を読んで】

小久保選手は「いつも天は見ている」という思いがあると書いておられましたが、自分がやろうと決めたことはさぼらず必ずやられたそうです。
私は人が見ていないからといって手を抜いてしまったりすることなど、自分との約束が守れないことがありますので自分が恥ずかしくなりました。私もこうありたいとすごく心に響きました。
あと、大学生時代にオリンピックに出場された時に、生きるか死ぬかというくらいのプレッシャーを体験されたと書かれていました。その時は本当に生死を覚悟するようなお気持ちでプレーをされたのだと思います。
そして、その気持ちのまま日本へ帰り日本でプレーされたらその気持ちが他のチームメイトにも影響して、チームの雰囲気が変わり、大学野球で日本一になられたという記事がありました。私も周りにも影響できるよう、自分が変わらなければならないと感じました。

小久保選手はグラウンドに入る時と出る時に一礼されるそうですが、それがファンの方々に反応があったと書いてありました。私もテレビでスポーツ選手が礼をされているのを見るととても気持ちが良いなと感じます。野球やサッカーなどの選手でこのような方が増えて、将来プロを目指す子供達に良い影響を与えていただきたいと思いました。

(A,M 三重実践塾塾生 パソコン教室勤務)



★小久保選手との対談を読ませて頂き、自分の足りないものを気付かせて頂きました。
「口をパッと開くと統一体になる」の方法を実行され、守備の時は一球一球、口をぱっと開けていると言われ、それを一日百何十回と行っている。いつでも何処でも稽古は可能でまさに24時間稽古に匹敵するものと思いました。
又、グラウンドに入る時、一礼して入り、出る時は一礼して帰る。「これから修業の場である道場に入る」という感謝の気持で入る。と言われました。宇城先生にご指導頂いてからは道場へ入る時、出る時必ず「礼」をしていますが形だけにとらわれて「感謝」の気持が無かったと感じました。

いずれも大切なことで実行していたつもりでしたがうわべだけの行動だったと思います。一つ一つをもっと深く追求すべきでそれを気付き、実践することが自分を変化させて行くことと確信致しました。

(H,K 三重実践塾生 電装会社OB)



『世界とつながる子供たち 〜笑顔の奥にあるものを伝えたい〜』 
フォトジャーナリスト 長倉 洋海氏


★ 3・11の東日本大震災から1年以上経った現在もなお、遅々として復旧・復興の進まない現実。人間の手に余る危険な原発を、一部の人間の利権の為だけに、真実を覆い隠し、嘘で塗り固めて、何事も無かったかのように稼働し続ける「心なし」の政策、それを止めることができない私たち。

宇城塾長はおっしゃいます。「今こそ気づき、目を覚ます時である。我々一人ひとりがこの現実に、傍観者ではなく当事者となることである。まず自分が変わる〈一人革命〉のすすめである。」「心なし」から「心あり」を取り戻すことこそ急務であると。

 『道』に対談・掲載・連載される方々の行動や生き様は、バーチャルではなく、実際の体験を通した真実であり、その言葉や思いには「心あり」が根底にあるのだと思いました。いつも『道』を読むことで自分の知らない事、足りない事を多く勉強させていただきます。

谷口すみてる氏は、16歳の時に長崎で原爆によって全身に大火傷を負いながらも、奇跡的に一命をとりとめましたが、現在でも後遺症に苦しめられ、移植手術を続けているそうです。それでも「生かされたからには、使命がある」と核兵器廃絶運動を続けてこられました。広島・長崎の原爆、チェルノブイリの原発事故。真実を知り、受け止め、反省することをしなかったために、また今福島で悲劇が繰り返されている。真実から目をそむけず、体験者の心からの訴えを真摯に受け止め、学ぼうとしなければ、同じ悲劇が繰り返されると思いました。

(T,W三重実践塾生 神官)


★原爆被害を受けた谷口稜曄さんの文を読み、背中に深い傷を受けた少年が谷口さん本人の写真であったことに大変驚きました。 私自身この写真を以前にも見たことがあり、原爆の恐ろしさを知る写真だったことをおぼえています。
この背中の深い傷を見ると、戦時中〜戦後と過酷だった時代背景、そして医療が整っていない状況から生存できたことは本当に奇跡であり、移植手術を何度も何度も繰り返し、まだまだ語り足りない苦労の中で、生き抜いてこられた谷口さんの心の強さには本当に感服いたします。
取材の日も手術があったにも関わらず、手術を延期してまで核廃絶の思いを伝えたいという谷口さんの気迫の凄まじさに、核は持ってはならない思いが自分の中で一層に強くなりました。

(K,S三重実践塾生 消防士)



『私たちは銀河のなかに生きている 〜長崎平和記念像と宇宙』  写真家 佐々木 隆氏


『原爆を背負い続け67年』 長崎原爆被災者協議会会長 谷口 稜嘩氏


 

 

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