季刊 『道』 No.174 秋 (2012年10月)

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10月 20日 季刊 『道』 bP74 秋号が発刊されました。


今号のテーマは「世にないものを創る情熱が世界をかえる」です。

UK実践塾・宇城憲治塾長と植松電機専務取締役・「NASAより宇宙に近い町工場」の著者、植松 勉氏の対談で強く印象に残ったのは「『誰かに何とかしてほしい』は何も起きないですから、今、日本は滅びる寸前ですよね。『何とかなるだろう、ということはないのだ』ということを覚悟しなくてはならない時期にきていると思います」という植松氏の言葉です。他人に頼らず、自分で真実を見極め、人生を切り開く強さを感じます。他人に頼ることは奴隷的になることであってそこに利権が生じる、とも仰っています。
植松氏は、子供たちに夢は実現することを気付かせるため、ロケット開発会社をつくったり、学校をつくる準備も進めてみえます。その根底には宇城憲治塾長がいつも仰る「身体は私、心は公」が息づいているのだと思います。


≪沖縄の祈り≫沖縄戦・語り部、山里和江さんのお話にも「自分だけ助かれば」と、米兵に見つからぬように泣きやまぬ赤ちゃんの命を絶つように母親に命じる味方であるはずの人間。何ともいえぬ悲惨な出来事。戦争自体も含め全て「欲」「弱さ」の表れだと思います。


≪福井の祈り≫原発設置反対小浜市民の会・元事務局長/円通寺住職、中嶌哲演さんのお話しを読んで、国、電力会社の「思惑」「欲」に屈せず、地元も電力会社に頼り奴隷的になる「弱さ」「欲」を超え、電力を消費する都市部の「自分だけ良ければ」との思いを越えたところでの行動にならなければと思います。


宇城塾長はいつも私たちに、自分が変われば周りが変わる、だから、まず、自分が変わらねばならぬ事『一人革命』を、身体を通して気付かせて下さいます。
季刊『道』に登場される皆さんは『一人革命』をおこし周囲を変えるエネルギーを発信されている方々です。今の危機的な状態の日本に一番必要なことです。「何とかしてほしい」「何とかなるだろう」では、このまま日本が滅びるのを待つことになります。真実を知らないことは、恐ろしい事です。

ぜひ、一人でも多くの方に季刊「道」をお読みになっていただき、真実からめを逸らさず、変化しなければならないことを感じ取っていただけたらと思います。



 

『ロケット開発に込める思い』  植松電機専務取締役 植松 努氏 対談

※以下に季刊 『道』 174 秋号を読まれた方の感想を掲載致します

『道』が発信し続けている日本に存亡の危機をもたらした原発事故。
被災地の今 福島・宮城からのレポートで現状を知り、福井の祈り (中嶌哲演氏)から原発建設に際し、反対派に対し恐ろしい妨害行為があった事を知りこの背後にどういう勢力・組織があったのかを考えると暗澹たる気持ちになりました。一体だれか原発反対の勢力を抑えつけてまで建設を推し進めたのか認識しなければと思います。管理も出来ない原発建設をこれ以上拡散させてはならぬという事を声に出し、行動に移せねばと感じる次第です。
宇城先生と植松氏との対談では本当に植松氏が社会を変えようと行動されておられる事がひしひしと感じられました。これまで対談されてこられた方々に共通している意識、
「自分は生かされている、自らが行動しよう」というものが非常に強く感じた次第です。
そしてその意識が言葉なって随所に出ておりました。
「誰かに何とかして欲しい」と言っている内は何も起きない。
「何とかなるだろう、ということはないのだ」ということを覚悟せよ。
「やったことがないから無理だ」と言ってはならい。「やったことがないから引っくり返せる」
「宇宙開発はお金儲けの対象ではありません。それはこの世から「どうせ無理をなくすための手段なのです。」
「僕らにとっては宇宙開発は修練なんです。」
「波風をたてるなという人がいますが水というのは止まってしまいたら腐るんですよ。」
まさに仕事通じて修行するという宇城先生の言われている事を実践されている方です。この対談を拝読させていただいて清々しい気持ちになるとともに宇城先生の言われる「人の3倍働け」の実践の糧とさせていただきます。

(Y,F 三重実践塾  証券会社所長)


ロケット開発の植松電機、植松 努さんの対談を読ませて頂きました。
植松さんは冒頭に、
日本は亡びる寸前です。「何とかなるだろう、ということはない」とおっしゃいました。
まさに宇城先生が以前から言われていることです。
また「一人ぐらいやったって何も変わらないと思わず、まずは自分が率先してやれば、日本は変わることが出来ると」これも宇城先生が日頃から言われている「一人革命」そのものです。
心道流空手道実践塾は相手を倒すことが目的ではなく、稽古することで自分の中から自分を変化させて行き、その結果として相手を制することが出来る。
自分が素直になることで心が変化し、それが型に表れて統一体が出来て行く。
この素直な心を、植松さんは「ぐちぐち言わないで、やったほうが得だよ。絶対一年位後に差がつくから。だからうちの子はぶつぶつ言わないで、一生懸命やって出来るようになりました」と言われています。
自分を変えるには素直になるしかないと感じました。(そして周りが変わっていく)。
日頃頭でいろいろ考えてしまいますが、とにかく日常で「はい」という生活を致します。

(H,K 三重実践塾 電装会社OB)


植松さんと宇城先生との対談を読ませていただき、情熱と強い信念があれば、小さな町工場でも大きな会社に十分対抗出来る、気さえあれば、何だって出来ると喝をもらいました。 日本の教育を見直さなければならない時期であると感じ、私自身も簡単に諦め夢を持たないようになっていると思いました。植松さんのような方が身近におられたら、今とまた違った人生を送っていたのかもしれません。私達大人の使命は、子供達に夢を持たすことのできる世の中にしていかなければならないと思いました。大きな志を持ち、それを実践し行動が出来る人間になりたいと思います。 

(K,S 三重実践塾 消防士)


 【宇城憲治先生と植松務さんの対談を読んで】
お二人の対談を読ませていただきまして、前向きな気持ちになり、仕事に対する希望が沸いてきました。また、植松さんのおっしゃられることは宇城先生がいつもおっしゃれられることとほとんど同じだということに驚きました。『もしこいつ、腹が立つなと思ったらそいつのために何でもしてやれ』という言葉が私にはとても心に残りました。私も仕事をする中でお客様から高圧的に無理なことを依頼されることがあります。そんな時は『何故こんなことをやらなければならないのか』と嫌々やってしまうことがありました。しかし、何でもやってあげれば、だんだんこちらのほうが優位になるんだという前向きな気持ちで取り組めるので良い考え方だと教えていただきました。

(A,M 三重実践塾 パソコン教室勤務 )

宇宙開発事業に携わるのは国家のプロジェクトでありロケットは国が関与する大手企業が製作するという固定観念を見事に覆し、小さな町工場がロケットを打ち上げている。この現実を知った時最初は、なんで町工場の普通の人がロケットを打ち上げるの?と不可解な思いでしたが、「NASAより宇宙に近い町工場」を拝読し、宇城先生との対談を読ませていただき「どうせ無理」をなくすから始まった植松氏の発想、行動力、物の見方の観念や先を見る目そして子供たちに夢をあきらめないようにと実践されている姿に心が熱くなり、目が覚める思いです。また全てが私自身に問いかけられ感じがし、見習わなければいけないと思いました。

沖縄の祈りを語られた山里和枝氏のお話は、忘れかけた戦争における苦しみや惨さの実態を知り悲しさを覚えました。この平和な時代に甘えることなく命を粗末にすることなく、今私たちが生きている事の感謝の念をもっと持たなければいけないと思いました。
今回も後世に伝えていくべき内容の記事に沢山出会えた事に感謝いたします。

 (T,Y 三重実践塾 土地家屋調査士)


道174号を読んで
植松電機専務取締役 植松努氏と宇城先生の対談を拝見して、今の自分に必要で重要な事があると、強く心に感じまいた。
『「やったことがないから無理だ」と言ってはならない。「やったことがないから引っくり返せる」』、『リーダーシップのことをカリスマと思っちゃ駄目だよ』、『すごい志のある方がいても、椅子にすわったままであったら、誰も真似のしようがない。その人が行動して初めて人は「あの人が動くから、自分たちも動く」と真似できる』
対談での中の、この言葉が今の自分の仕事の場でとても参考になる言葉で、自分の心に響きました。特に最後の「あの人が動くから、自分たちも動く」となるよう自分が実践していきたいと思いました。職場においても若い職員たちの元気がなくエネルギーを感じることが出来ない感じがします。今自分が先頭になり自分が動き、その動きを見て、自分たちも動こうとなるよう挑戦してまいります。

(T,M 三重実践塾 公務員)


宇城先生と植松氏の対談記事を読んで。
私は自動車部品を作る会社で働いていてもの作りに関わっている仕事をしているので、対談記事は私自身に多くのことを問いかける内容でした。仕事ではカーメーカーや会社からの厳しいコスト低減の要求に、ただ目の前の仕事を乗り切るだけに懸命になって、ただ漠然と働くだけの毎日に私は仕事に対して取り組む姿勢がこのままではいけないと思いました。
植松氏、宇城先生のようにブレない信念は、そこに人のためにという強い思いと実践があり、スピードをもった行動力や変えていく力を発揮されている両氏の情熱に自分も変えたいという熱い思いがこみ上げてきます。
ロケット開発の挑戦や子供たちへの取り組みなど、不可能と思わずまずやってみる姿勢に、諦めず挑戦すれば不可能を可能できるという希望を頂きました。自分の中にある可能性を信じて私も挑戦します。

(N,I  三重実践塾 電装会社勤務)




『沖縄の祈り 〜語り伝えるために生かされて〜』 
沖縄戦語り部 山里 和枝氏


〈沖縄戦 語り部 山里和枝さんのインタビューを読んで〉
太平洋戦争末期(昭和20年)、アメリカを始めとする連合国軍は、日本本土攻撃の為の補給基地獲得に向け、沖縄上陸作戦を開始した。日本側は本土決戦に向けて準備をする為に、沖縄で敵を足止めせよとの命令を日本軍のみならず沖縄の民間人にまで強要した(作戦名「捨て石作戦」)。

この沖縄戦は、地形が変わるほどの激しい艦砲射撃や爆撃、また壕(ごう)に隠れ潜む負傷者や民間人に対して、手榴弾や火炎放射器による執拗な殺戮があったと伝えられている。戦闘以外にも、日本軍による民間人に対しての投降の禁止や自殺の強要、さらには赤ん坊の泣き声がうるさいという理由で、友軍兵士によって殺されるといった悲惨な事件も数多く証言されている。終戦までの半年余りの戦闘で、民間人だけでも約10万人が犠牲になったと伝えられている。               
この山里和枝さん(86歳)は、19歳の当時沖縄県庁の警察部に所属していた為、疎開も出来ずに最後まで軍と共に動かなければなりませんでした。そして地獄を見たそうです。

この記事には、悲しすぎて読み進めることが出来なくなるほど、悲惨な体験が綴られています。戦争を全く知らない私には、想像すら出来ない恐ろしい体験の話を読み、こんな酷い現実があったのか、あって良いのかと憤りを感じました。この悲惨な体験を後世に伝えることが自分の使命であるとして、今なお子供たちに語り続けていらっしゃいます。戦争を体験された方の心をもっと知らなければいけないと強く思いました。また、多くの人に読んで欲しいと思い、紹介させていただきました。

 〈T.W 三重実践塾 神官〉


『福井の祈り 〜第二の福島を繰り返さないために〜』 
原発設置反対小浜市民の会 元事務局長/明通寺住職 中蔦 哲演氏


【中嶌哲演さんの記事を読んで】
日本の原発の事故により他の国は原発を廃止しようと動いているにもかかわらず、日本は直接大きな被害を受けているにもかかわらず、原発を再稼動させるというのは本当にバカらしいことです。このようなことから他の国から見下されていくのだとよくわかりました。この記事を読ませていただいて、人間の手に負えないとわかっているにもかかわらず、人の命や健康犠牲にしてまでお金のために無理矢理に進められているはとても愚かだと改めて感じることができました。私たちが電力に依存しすぎているのも原発を止められない原因であると気付かせていただきました。一人ひとりが継続して節電していくことも大切だと感じました。

(A,M 三重実践塾 パソコン教室勤務 )


 

 

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