季刊 『道』 No.176 春 (2013年4月)

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4月 20日 季刊 『道』 bP76 春号が発刊されました。


季刊『道』bP76号のテーマは「人は愛情と信頼の中で生かされる」です。
 
巻頭対談では、作家であり画家の
よしだみどり氏実践塾塾長・宇城憲治先生が幕末の偉人、吉田松陰について対談されています。
みなさんもご存知のように吉田松陰は松下村塾を開き、高杉新作をはじめ明治維新を導く原動力となった志士に多大な影響を与えています。


その吉田松陰が幼少のころより受けた現在では考えられない厳しいスパルタ教育と躾。それが松陰の高潔な志と無私の心を育みその生き様が多くの人を感化したことを知りました。今、体罰など教育現場で様々な問題が取りざたされていますが、今号の『道』テーマでもある「人は愛情と信頼の中で生かされる」をきっちりと考えなければならない時期に来ていると思います。


松陰の言葉で「憂慮とすべきは、人身の正しからざるなり。いやしくも人身だに正しければ、百死以って国守る、その間勝敗利鈍ありと言えども、未だ俄かに国を失うに至らず」とあります。宇城先生も常々「戦争で負けたとか、外圧で国は滅びない。国の中で争いが起きた時に国は滅びる」と言われています。
また、本文中で「幕末に多くの他人を感化させた吉田松陰のような生き方・志は、まさに今の日本再生のヒントになるのではないかと思っています。」と宇城先生がおっしゃています。


季刊『道』bP76春号も、今の危機的状況に在る日本の将来の為、我々の在り方を省みる機会と希望・勇気を与えてくれます。

一人でも多くの方に季刊『道』購読していただき読まれた方の考え方・意識が変わり心ある行動へと繋がれば、日本の将来も明るい方向に向かうと確信します。


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幕末の人間力を語る 〜吉田松陰が獄中でつかんだ教育の極意
作家・画家 よしだみどり氏とUK実践塾・宇城憲治塾長の対談



※以下に季刊 『道』 176 春号を読まれた方の感想を掲載致します

今月の「道」は、私が尊敬する吉田松陰についての対談でしたのでより感銘をいただきました。江戸300年の侍文化の生んだ結晶と言うべき人物・私を滅して公に奉じる者こそ侍であるとされ、目標としなければいけない事ながら、建前とされがちであった事を正に本音と合致させた人物。維新の原点・日本を変革させた人物だったと思います。
その人生は行動につぐ行動。が失敗につぐ失敗。しかし前をのみ向きつき進んだものでした。周りから見れば、宇城先生の言われる胸からライトをさらに身体から照らしていた人物だったと思います。この対談のなかで吉田松陰の言葉で、道は即ち高し・・・の一節がありましたが、学ぶ者として感銘をうけました。

「被災地の今」と「気づく、気づかせる」では子供達の持つ桁違いな愛「自分たちはもっともっと勉強して人を助けられる人間になりたい、自分の街は自分たちの手で」とこんな事まで考えているのか、と驚きでした。
宇城先生が言われる、生まれながらの心が自立・自力の心を持っている事を教えていただきました。

(Y,F三重実践塾生、証券会社勤務)


宇城憲治先生とよしだみどりさんの対談を読ませていただいて、吉田松蔭は堂々と罪を恐れずに行動していたとのことでしたが、それに比べて私は自分の保身のことばかり考えているので、自分自身が本当に情けなく感じました。
吉田松蔭は毎日時間を惜しんで努力し、他の人には謙虚にやさしく接していたと書かれていましたが、その人間力が周りの人を変えていったようです。自分に厳しくしていくことが何かを変えていくのだと気づきをいただきました。私は仕事中や普段の生活でも気を抜いていることの多いので自分を変えるきっかけをいただきました。

松井健二氏の記事からは武道を学ぶ事の厳しさを教えていただきました。私の思う武道の学び方とは大きく違っていましたので、考え方を改めさせていただきました。携帯電話やパソコンなどが自然界のものを感じる能力をなくさせると書かれていましたが、自分自身でもそう感じることがあります。人と接することが下手になったり、横着になりすぎることがあると思います。できるだけ便利なものに頼りすぎないように心掛けます。

『気づく、気づかせる』では子供は大人以上の愛を持っているという記事を読ませていただいて、私はこれまで子供はわがままなものだという印象がありましたが、親のこと気遣うことや強い愛を持っているということを知ってこれまでの考えが大きく変わりました。
あと、宇城先生の講習会を受講された高校生の感想文を読んでいると、その文章から素直さが伝わってきました。初心にかえる気持ちになりました。  

(A,M 三重実践塾塾生 パソコン教室勤務)


これまで、吉田松陰といえば幕末の時代に生きた武士で、ペリーの乗った黒船に単身乗り込んで密航しようとしたが、失敗してその罪で処刑されたということしか知りませんでした。
幕末の革命を成し遂げた多くの武士たちの思想の元となり、行動の原動力となった人物の生き様を知ることが出来てとても勉強になりました。

松陰は幼少のころから、現代では考えられない程の厳しい教育を受けたそうです。
「今の年齢で言えば4歳くらいの頃、山鹿流兵法師範の叔父の家を継ぐことになり、一日も早く師範を継がせるためのスパルタ教育を受けることになった(中略)声が小さいと言っては叩かれ、正座の姿勢が悪いと言っては机ごと蹴りとばされた・・・」(文中より)。
4歳といえば自分の子供に照らし合わせると、ようやく一人で服が着られるようになったとチヤホヤされていた頃なので、本当に考えられないことです。
しかも驚くことに、松陰自身は4歳にして吉田家の存亡が自分にかかっている事を理解し、また叔父のスパルタ教育がいじめではなく愛情のあるものであるとわかっており、辛くとも逃げ出さなかったそうです。
「8歳で家学教授見習いとして藩校明倫館に出勤。9歳で3人の後見人がついて家学である兵学を教授する。10歳で藩主の毛利敬親に武教全書戦法篇三戦を御前講義する。18歳で独立の師範となる。」このエピソード・履歴を読んで、自分の年齢また親としての躾・教育を振り返り、生き方・考え方を反省する時機であると強く思いました。 

(T.W 三重実践塾生 神職)


よしだみどり氏が伝えてくれた、吉田松陰像に照らし出された教育の姿勢は私たちの時代には考えられないほどの厳しいものであり、それに応じる並々ならぬ覚悟そして人を愛し、人のために尽くし教えを説き、幕末の志士に多大な影響を与え育てた事に今まで知らなかった吉田松陰の姿に感動しました。
吉田松陰をはじめ幕末の歴史を動かした幕末の人間力、洞察力を今この厳しい情勢に活かし、そのエネルギーをもって学び取り戻すべきだと感じました。

「今日一日を生きる」も毎回読まして頂き一日の過ごし方積み重ねの日々は私自身の至らなさや甘さに気付きます。いつもこの本をとおして人間の凄さ、素晴らしさに心うたれます。

(T,Y三重実践塾生 土地家屋調査士)



「私たちは銀河のなかに生きている」
銀河浴写真家 佐々木 隆氏



 

「志をたて、やり抜く」
元時計職人/木彫「夢多工房」主宰 秋吉 忠氏のお話


「神宮式年遷宮 日本の心を継ぐ」
写真家 稲田 美織氏

 

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