季刊 『道』 No.177 夏号 (2013年7月)

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7月 20日 季刊 『道』 bP77 夏号が発刊されました。


季刊『道』bP77夏号のテーマは「見えないものを観る力」です。

巻頭対談は歌手で俳優の美輪明宏さん実践塾塾長・宇城憲治先生です。お二人とも見えない世界にこそ人間の真実があると話されています。美輪氏は「霊」、宇城塾長は「気」と云う世界を通して宇宙の産物である人間の本質を語っておられます。美輪氏は「終戦後、『日本の恥と誇り』を教えていない。これが日本の最大の欠点であり損失です」とおっしゃり、宇城塾長は常々「心ありの生き方」を提唱されています。お二人とも、今の日本が早急に取り戻さなくてならぬものを教えて下さっています。

「科学の光」で照らし出す日本の伝統教育と云う事で、ヒトの教育の会 会長・医学博士・理学博士井口潔氏が、いかに江戸時代の教育が優れたものであったか、また、道徳教育がなぜ大事なのか、科学の光を伝統に当てることで説明して下さっています。

重度障害者の思いを伝えるために「みんな言葉を持っている」と題して、 国学院大学 人間開発学部 柴田保之教授のお話です。  植物状態の人も、心身障害の人も、すべての人に言葉があるとおっしゃっています。

先の美輪氏と宇城塾長の対談、井上潔氏のお話、そして柴田保之教授のお話と目に見えない世界で各氏の実践されている事が繋がります。まさにそこに真実・真理があるのではと、感じます。

また、「被災地の今」では、政府がいかに「心無し」であるかを知る事が出来ます。いつも宇城塾長の云われる「心あり」が如何に大事であるかを実感します。

季刊『道』に登場される方々はみなさん「心ありの生き方」を実践されている方々です。人間の本質、その素晴らしさを皆さんに知っていただき、勇気・希望を持って真っ直ぐに生きる事、それが一人ひとりを幸せにし、日本の将来を明るくする唯一の方法だと確信します。是非、季刊『道』を手にしていただき、お読みいただく事を心よりお勧めいたします。

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「心」と「気」で悟る人間の真実 〜見えない世界を観る
歌手・俳優 美輪明宏氏とUK実践塾・宇城憲治塾長の対談



「科学の光」で照らし出す〜日本の伝統教育
医学博士・理学博士 井口 潔氏 


※以下に季刊 『道』 177 夏号を読まれた方の感想を掲載致します

 宇城憲治先生と美輪明宏氏の対談を読ませていただいて、これまでも何度も教えていただいていることなのですが、未だ目に見えるものばかりにとらわれている自分がいますので、改めて目に見えないものにこそ大切だと気付かせていただきました。特に従軍慰安婦のお話は非常に辛い内容でとても心に残りました。このようなことを自分が知らなかったことを恥ずかしく思いました。

 井口潔氏の記事からは人間の教育について多く学ばせていただきました。人間の『心』は10年ほどかけて形成されるとのお話がありました。そして、心の教育を受けていないと身体は成長しても心が育たないままの人間になってしまうのですね。そのためには母親の愛情や良い事と悪い事の判断をしっかりと教えることが必要だということがわかりました。また「悩むことを嬉しいことだと思えば歳をとりません」とのお話がありましたが、私はいつも悩みから逃げたいと思うことばかりでしたので、非常に良い気付きをいただきました。すぐに答えを求めるのではなく、いろいろと悩んで自分で答えを見つけるということを楽しむように心掛けます。

(A.M 三重実践塾塾生 パソコン教室勤務)


 宇城先生もわずか5%の解析にもかかわらず、全てが解析しようとする科学の傲慢さを常々指摘されておられましたが、この状態を美輪氏が「科学迷信」、わけのわからないものを崇拝し儀式をあげているといわれ、又、「見の目」でなく「観の目」というものがあるという宇城先生の言葉に、即「心眼のことですね」はお二人の意識が一致しているのだと強く感じた次第です。

  今回の「道」では、美輪氏との対談の他、極めて宇城先生と共通する感性教育と知性教育について語られている井口潔氏との対談でした。驚くべき江戸時代の教育で述べられていた6才の子に四書五経を学ばせ10才になって確認させたとありましたが、世界から目覚ましい発展と注目させた明治日本。この明治日本を背負ったのは江戸時代の侍教育を受けた人々でした。江戸時代に受けた教育を明治時代に体現させたと思います。いかに侍文化、教育がすばらしいものであるか宇城先生との強いつながりを感じました。

  そして今のマスコミがなおざりにしている被災地の実状を伝える「被災地の今」実際に被災している現地の住民の声は聞かず、行政、そして加害者である電力会社の話しばかりとりあげているマスコミ。今、被災地の実状を伝え続けているマスコミがどこにあるのか。文中に住民の方が言われている、納期が遅れればペナルティが課されるべきなのにペナルティも課せられず放射能を出し続けあろう事か原発を輸出しようとしていると指摘しています。けっしてぶれない報道を続ける「道」を心して拝読しなければと感じました

(Y.F 三重実践塾生 証券会社勤務)


 艶やかな表紙に三輪明宏氏の世界が飛び込んできました。 異色の才を放つ芸能人として独特な世界観を持たれている三輪氏と宇城先生との対談に心躍る気持ちで拝読させて頂きました。お二人の目に見えないものを観る力は壮絶な経験や真実を見極める事から、我々が気付かない世界を客観的に捉えられ、人間としての価値ある存在や人間の力を教えて頂いたように思います。

 医学博士の井口潔氏の脳科学の見解からも同じように見えない世界である感性に伝統の教育を語られていました。

 皆様のおはなしから戦後の教育がいかに間違いであり低下してきたことを知りました。 今各分野から今の日本の危機を警告し、本来持っている日本人の心を取り戻そうとしているのが伺えます。戦後のおとしめられた教育から知識優先の学力重視になり、知力、感性の見えない世界が失われ真実が分からなくなって迷走している時、この「道」が私たちに気付くよう投げかけてくれています。多くの方がこの本を読まれ一人一人が気付き変われば世の中に一石を投じるものと思います。

(T.Y 三重実践塾塾生 土地家屋調査士)


 今回の宇城先生と美輪明宏さんの対談を読み、目に見えないものを信じることの大切さ、日本が本来大切していた八百万神のすべてを受け入れ、仲良くする精神。それらが今一番欠けていて、残酷な事件が起きてしまっているのではないかと思いました。
 
 もう一度それらを取り戻し、行動することで日本も明るく良い方向に変わっていくのではないかと感じました。

(O.I 三重実践塾生 電気工事会社勤務)



重度障害者の思いを伝えるために〜みんな言葉を持っている
國學院大學 人間開発部 教授 柴田 保之氏


 柴田保之氏のインタビュー「重度障害者の思いを伝えるために《みんな言葉を持っている》」を読んで。

 柴田氏は、いわゆる植物状態で言葉を伝えることができない人たち、重度障害者から「言葉」を引き出す活動をされています。スイッチを工夫したワープロを使って一文字ずつ言葉を引き出していくそうです。

 そうして柴田氏が活動を続けていく中で、転機となった体験がありました。当時小学校4年生の女の子で生まれつきの重度障害者でした。生まれつきほとんど身体が動かないということは、字を習った事は無いはずですし、柴田氏の50音表を使う方法では無理なのではないか、そもそも彼女に言葉があるのだろうかと、柴田氏自身も半信半疑だったそうです。しかし予想に反して結果は驚くものでした。「かんな」と自分の名前をワープロで打った後、続けて「かあさんがすき めいわくばかり」と言葉を綴ったそうです。この事実は、かんなちゃんのお母さんが、生まれてこのかた愛情たっぷりに接し、話しかけ、絵本を読み聞かせたであろうことの結果だと思いました。並大抵ではない苦労を思い胸が熱くなりました。

 また子供はよく見て、ちゃんと深く考えているのだなと、一親の立場から感動しました。介護・介助という一見報われない日々の苦労に対して、一筋の光を示している、素晴らしいお仕事だと思いました。

(T.W 三重実践塾生 神官)


 「見えない世界を観る」を読ませて頂き、日本人の見えない部分の大切さを教えて頂きました。美輪さんは、現代は「日本の恥と誇り」を教えていないと言われました。「畳の縁をふんではいけない」「お辞儀の正しい仕方」宇城先生が日常言われていることばかりです。

 アメリカは爆弾も武器も山ほどあって、応援部隊からざくざく送られて来る。それを日本は木の枝で戦っていたと。日本では竹やりという武器であってもアメリカ人には木の枝にしか見えなかったのだと思います。それくらい武器の規模が違っていた。だから弾の無い日本の戦闘機に出くわしてそれを「撃つ気にならなかった」目と目が合って目に見えない何かを感じたのだと思います。

 宇城先生が本誌で言われた「観の目」、美輪さんは「心眼」と言われ目に見えないものを如何に感じるか、それは体感する以外になく修業の中で自分の身体に培われていくものだと思います。型で体得し、宇城先生の教えでそれを進化させて行くことこそ「観の目」、見えないものが見えてくる。

(H.K 三重実践塾生 電装会社OB)


 井口先生の「ヒト」は教育によって「人間」になる。「科学の光」で照らし出す日本の伝統教育を読ませていただき、人間は古い脳(感性脳)と新しい脳(知性脳)があり、お母さんの愛情等により感性脳を育て人間になる。人間になってから「知性」を育てて行く。そして、感性・知性の調和した人格を作って行くのが大事で、日本には伝統的に、その様な教育があった。

 特に私が心に感じたのは江戸時代の教育で、6歳の子どもに10歳のことを教える。ただし、6歳の時に理解しなくても10歳になって理解していれば良い。それは時が来ると解るようになると確固した理念があったと言う事です。今の教育の様に、今すぐ解る・試験をして確かめる、一見とても親切な教育の様に思われるが、ただ自信が無いだけとも考えられる。また、自分で成し遂げた、自分で考えた、がないため応用が出来なくなる気がしました。
 
 先生の『伝統の中にあって、時代が変わっても「変わらないもの」を分別する力、科学とはそういうものであって、自然を克服しようなんてとんでもない話なのです。』に、人間が成長するのに、謙虚・調和がとても大切であると感じました。

 自分の子どもは成人になりましたが、先生の教えを、これから子育てをする親に伝えて行きたいと思います。

(地方公務員 T.M)


 國學院大学・人間開発部 柴田保之教授のロングインタビューを読んで、私の内の常識が一つ変わりました。それは、重度の心身障害をもっている人達も、 私と変わりのない「心」をもっているということでした。ただそれを伝えることが出来ない。柴田教授の体験されたお話で、小学4年生の重度心身障害の女の子のお話で、体をほとんど動かせられないため言葉を理解していないと思われていたのですが、僅かに動く指だけで文章を作れる装置によって初めて伝えた言葉は、母親への愛情と感謝の気持ちでした。読んでいて目頭が熱くなりました。

 柴田教授の活動は言葉を伝えたくても伝えられない人達の希望だと思います。そして、語ることが出来なかった障害者の方達から訴えられた、出生前診断の問題は、宇城先生の連載記事「気づく気づかせる」でも語られた、科学力の発達に対して人間力が低下している深刻な問題が根本にあり、今の私達の心のあり方が問われていると思います。

(N.I 三重実践塾生 電装会社勤務)





「私たちは銀河のなかに生きている」
銀河浴写真家 佐々木 隆氏



「神宮式年遷宮 日本の心を継ぐ」
写真家 稲田 美織氏

 

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