季刊 『道』 No.182 秋号 (2014年10月)

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10月 20日 季刊 『道』 №182 秋号が発刊されました。


季刊『道』№182秋号が10月20日発刊されました。

 今号のテーマは《行動が心をつくる》です。

【巻頭対談】

 《福島 生きものたちの記録・真実に目を向け、伝え続ける》と題し映画監督・岩崎雅典氏とUK実践塾代表・宇城憲治塾長の対談です。原発賛成、反対と云う視点からではなく福島の生きものたちに起きている現実を伝える事で、見えてくる真実があることを話されています。


【ロングインタビュー】

《二つのふるさと ルワンダと福島に生きる》
 
NPO法人ルワンダの教育を考える会理事長 カンベンガ・マリールイズ女史

《行動が心をつくる》(師を映し、自ら気づく学びを)
 
奈良県立桜井高校 森島伸晃教諭

 巻頭対談、ロングインタビュー共に、「行動することで見えてくる事、気づく事がある」とおっしゃっています。
 頭で考えているだけでは何も始まらない、まず行動すること、『行動が心をつくり、心が行動をつくる』と宇城塾長はおっしゃいます。また、マザーテレサの言葉『愛は言葉でなく、行動である』を度々引用されます。頭で考えるだけでなく行動することが如何に大事か気づかされます



【語り継ぐ】
  《戦時を生きた知恵と心》 太田リセ女史

 そして数々の【連載】と大変充実した内容で、購読された全ての方の心にひびき、また、人間本来の生き方に気付き、心の奥で求めていた生き方に出会える素晴らしい機関紙です。


 以下にこの機関紙を読んだ三重実践塾のメンバーの感想を掲載します。


どう出版ホームページ >>






福島 生きものたちの記録 -真実に目を向け、伝え続ける-
映画監督・岩崎雅典氏とUK実践塾・宇城憲治塾長の対談







二つのふるさと ルワンダと福島に生きる
NPO法人 ルワンダの教育を考える会理事長 カンベンガ・マリールイズ氏



※以下に季刊 『道』 №182 秋号を読まれた方の感想を掲載致します

 



 今回、各氏との対談の中でマスコミ報道が少なくなっている『道』が取り上げ続けている東北・福島の現状「福島・生きもの達の記録」の岩崎雅典氏との対談と「行動が心をつくる」の森島伸晃氏との対談に特に感銘を受けました。

 岩崎氏との対談では、政府が一番低い数値が出るところに線量計を置きデータをごまかしており、この事に地元の人々は信用していない事を知りました。この様なごまかしが通用すると考えている政府のいい加減さとこの様な事を今改めなければ世界の信用を失う事になると宇城先生は警鐘を鳴らしておられます。

 ヨーロッパでは日本からの農産物輸入を規制しており日本国民よりもっと厳しく福島での日本の対応を見ている事を認識しなければなりません。岩崎氏はごまかしの効かぬ動物・自然を撮影される事で動かぬ真実を人々に知らしめる事をされています。

 この真実を知られたくない政府が今後助成金を出さない事も知りました。この様な状況を戦前は国策として満州へ入植され、終戦時、政府・軍は入植者を置いたまま引き上げその際橋まで破壊し置きざりにした事、そして今回の震災後の対応を体験された(記録の牧場・ふくしま)の吉澤氏の行動は政府を信用するに足らずというものだったと思います。この吉澤氏の行動や動物・自然で起きている事を通じて御用マスコミに惑わされる事なく真実を見分ける目を持たなければと感じた次第です。

 「行動が心をつくる」の森島伸晃氏との対談では甲子園初出場への道のりは、部員だけでなしえたものではなく、先生方はじめ全校一丸となって自ら向上・変化させて成し遂げたものである事、そして宇城先生の教えを森島氏が自らの立場に立って行った結果であった事を教えていただきました。そして心を開かなければ宇城先生の教えは伝わらないと支部長より日頃から言われておりましたが自分のいる立場で周りを変えた森島氏の対談で自分自身が日常生活で心がけていかねばならない事を示唆していただいた有意義なものでありました。


(Y.F 三重実践塾生 証券会社勤務)



 岩崎雅典さんの対談を読ませていただき、福島で起きている異変の現実に深刻な思いになりました。マスコミ等で発表されている言葉や数字を鵜呑みにせず、福島の関心はずっと持ち続けていかなければならないと思いました。

 原発事故による放射線量を隠そうとする卑怯な人間もいれば、岩崎さんのような真実に目を向け、自ら危険区域に足を何度も運び、自然、動物という視点から子供たちの未来のために伝えようと動いている人もいる。卑怯な生き方よりも次世代へ繋げられる生き方を自分もしたいと思いました。自分の世代がよければ良いと無責任な人間に決してなってはいけないと思いました。


(K.S 三重実践塾生 消防士)



 今回の宇城先生と岩崎雅典さんの対談を読み、国の都合の良いデータを公表し、真実を伝えず、地元の人を安心させてまた危険な場所にもどそうとしている事に国は国民を何とも思っていないし、福島は安全だと国内外にアピールするために平気で嘘をついている、なんて恥ずかしい国だとおもいました。
 
 自分自身が嘘に惑わされず、真実をしっかりとみつめ、今何をしないといけないかを考えさせられました。
 
 また、今動物に実際に白い斑点や毛がなくなっていたり、異常が出ているという事は人間にも影響が出てくる可能性が高く、この先どうなるのか、真実はきちんと伝わっていくのだろうかと不安に感じました。


(O.I 三重実践塾生 食品会社勤務)



 福島 生きものたちの記録の映画監督である岩崎雅典氏が伝えられた福島の現状や動物をとおして原発で起こった被害の様子に人体に影響がないかのように思わせる線量のごまかしなど怒りを覚えます。岩崎氏の行動を起こし伝える事実に目を背けず、我々も真実を知り福島を風化させないようにしなければなりません。

 奇跡のルワンダをカンベンガ・マリールイズ氏から語られた事で知りました、内戦の事実は知っていたもののなぜ奇跡と言われたのか。母である女性の力、子供への思いや心が、気付き、行動し創造の響きが伝わり国が変わる。一人一人の変化行動がこれほどなのかと感動しました。また悲惨な出来事、戦争の痛みその心の叫びを忘れてはならない、伝えることの大切さマリールイズ氏の伝える、心を開かせ自ら行動ができる支えとなる気持ちの表れは心に響きました。

 桜井高校の森島教諭の師の心を映し、生徒に伝へ気付く、気付かせる教えも又全体を通して事実、真実、目に見えないが心の想い心の伝播が大切なことを改めて知りました。
この道の本はいつも読むと熱く感動します。皆様とその想いや情熱を共有できればと願います。


(T.Y 三重実践塾生 土地家屋調査士)



 映画監督、岩崎雅典氏と宇城憲治師範の対談を読ませて頂き、率直に、目に見えない部分と、物事を多角的に観る事の大切さを感じました。私たちはメディアからの視覚的な情報で、どこか満足し、その本質を観る事なく今の福島を観ていました。岩崎氏が行う、自然から真実に入っていく事は、現在の福島問題を化学的な因果関係を求めるものではなく、自然の摂理から真実を見極め、現状の問題との因果関係を証明する最も説得力の在るものであると思いました。しかし、今の世の中は、化学的根拠、因果関係が先行し、真実が観えず、また、隠していると思われても仕方のない現状を多々感じる事があります。

 未来のたからである子どもたちに何を残すか、私も1人の親として、この問題に背を向ける訳にはいきません。二度と繰り返してはならない事に、多角的な目線で考え行動のできるように子どもに伝えていこうと思います。ありがとうございました。


(Y.O 三重実践塾生 産廃会社役員)



 今季の『道』のテーマは、「行動が心をつくる」ということで、実際に行動をされている方々の記事を目にし、非常に共感できる内容が多くありました。

 宇城塾長と岩崎雅典氏の対談では、私の知らない福島の現実を痛感させられるとともに、虚構で塗り固められたその内容に、落胆と憤りさえ感じました。

 記事の中で、国の放射線量計をわざわざ一番低い数値が出るところに設置されているとの内容が記載されていましたが、「国は本当にその現場で困っている人達の事を、何とも思っていないのだな…」と感じ、信じられない気持になりました。一体何故、そこまでして原発を稼働させる事が必要なのかが、今の私では理解できません。

 先日の新聞記事で、浜岡原子力発電所の廃炉に関する記事を目にしました。解体・撤去で約840億円の費用が掛かるとの事。高速増殖炉「もんじゅ」の維持費でも1日5,000万円、総額では2兆を超える費用が掛かっているとの情報も聞きます。日本では社会保障の削減や、貧困の格差がみられる中で、一体この費用は何処から捻出されているのかと疑問に思います。

 福島の原発事故については、3年が経過する中で、コントロールができていない状況が事実としてあるにも関わらず、それでも再稼働を推進しようとする政府の方針に、何度も言いますが、大きな矛盾と憤りを感じます。

 記事の中に写っていた、斑点の現れた牛やツバメ、巨大化したタンポポの写真を子供たちに見せましたが、驚きの様子で見ていた事が印象に残っています。
今の福島の現実、また国の在り方に対する怒りを忘れてはならず、決して人任せ・傍観者であるのではなく、できる事で行動することの必要性を痛感しました。

 カンベンカ・マリールイス氏の記事では、ルワンダでの内戦や、原爆投下、福島での被災地支援活動について記載されていました。先の岩崎氏の記事にも関連する内容が書かれていましたが、このような国難を風化させず、2度と同じ過ちを繰り返さぬようにする事。その為に、私たちがまずできる範囲での行動を行う事を心掛けたいと思います。


(T.T 三重実践塾生 ケアマネジャー)



《巻頭対談、映画監督岩崎雅典氏と宇城憲治先生の対談記事を読んで》

 岩崎氏のテレビ作品は小さい頃からよく観ていて、特に小学生の頃に観た「野性の王国」は世界各地の野生動物の姿が今も記憶に残っています。子供の目線でしたが自然界の生の姿をみることができる貴重な番組でした。

 この度の巻頭対談を読ませて頂いて、ドキュメンタリー映画「福島の生きものの記録」を製作され、長期的に福島の生きものを撮影し、その変化にみる真実を伝えていることに感銘を受けました。放射能の影響は確実に動物達に表れていて、映像にみられるツバメや牛の白い斑点はその影響がみえる形で表れたのだと思います。動物には嘘がない。この真実には今の日本人の目を覚ます力があると思います。宇城先生の「気」によって起こる変化も化学的な証明はできませんが、その紛れもない変化は、たとえ目に見えなくても存在するという真実を感じることができます。そこに人間の可能性と希望を感じます。

 未来にとって大切なことは福島を忘れてはいけないと思います。この事実をうやむやにしてしまえば、日本の本当の復興は無いと思いました。


(N.I 三重実践塾生 電装会社勤務)



 宇城憲治先生と映画監督 岩崎雅典さんの対談を読ませていただいて被災地の苦しみや放射能の恐ろしさを改めて感じました。

 記事に掲載されていた牛に斑点が出ている写真や巨大化したタンポポの写真を見て放射能の影響が出ているのだとはっきりとわかりました。テレビでの報道ではこのような事実は言われないので知りませんでした。自分自身で勉強しなくてはならないと感じました。

 政府はこの状況を大変なことをしてしまったのだと反省するのではなく、まだ原発を進めようというのはとんでもないことです。今後も被災地に目を向け続けなければなりません。

 桜井高校教諭の森島伸晃さんの記事では、森島さんが行動されて、周りが変わっていったのだと感じました。一人革命を実践されているのがよくわかりました。

 森島さんは自分自身で試行錯誤して実践していると答えが見えてくるとおっしゃっていました。私は正解を見つけてから動こうと頭で考えているところがあると気付かせていただきました。空手の稽古もとにかく何度も何度も稽古して、見えてくるのだと思います。

 今回の記事を読ませていただいて自分もまず行動を起こさなくてはならないと感じましたが、稽古を行って自分を変化させていくことが私とっての行動だと感じました。


(A.M 三重実践塾生 パソコン教室勤務)





行動が心をつくる -師を映し、自ら気づく学びを-
奈良県立桜井高校教諭 森島伸晃氏






 「師を映し、自ら気づく学びを」を読ませて頂き、森島先生の実践されていることを沢山教えて頂きました。中でも「自分の幸せが人の幸せになる」人に対して関心をもつ、思いやりの心をもつ、ということは自分のなかの気づきが増えていくということ。

 私は今までの人生の中で家族に関心をもつことをさぼっていた気がします。思いやりの心をもって家族と会話することを全くしていなかったと思いました。言わなくても判る、私の気持は判って貰えると勝手に思い込み勘違いをしておりました。だから家族の言いたいことも自分では判っているつもりでしたが何も理解していなかった。家庭の中に流れが起こらない。停滞してよどんだままだったのです。

 森島先生の云われる自分の歯車が家族とかみ合っていなかった。いや家族の歯車に接触さえしていなかったと思いました。「なぜ妻や子がそんなことを言うのか」といぶかしがるばかりで歯車をかみ合わせようとしなかったのです。今からでも遅くはない。自分が回りながら家族とかみ合って行こう。そうすることで家族にエネルギーが出来良い家族になれると確信しました。


(H.K三重実践塾生 電装会社OB)



 奈良県立桜井子高校 森島先生の『行動が心をつくる』を読ませて頂きました。
  
 森島先生が、『細胞ではなく頭で考えてやってしまうと、奴隷のように「やらされている」となって「自分で立っている」のではなく「立たされている」という感覚になる。』『今の教育システムでは、目の前に小さな勝ち負けや受験があって、それらに対して答えを出す指導者が「いい指導者」とされ、親も子も、そういう答えを出す指導者を望んでいて、その現状に教師も親も満足してしまっている。このことにより、子供たちから『想像』や『創造』が奪われていることに気が付かない。『答えをもらうということは、奴隷になることと同じなんです。』と言っておられるところが、特に気になりました。
 
 今までに、宇城先生より、森島先生が言っておられる内容のお話は、以前に伺ったことはありましたが、今回、『奴隷』という言葉が気になりました。自分は奴隷になっていないか?自分は生活において、「やらされている」ではなく「やっている」と言えるのか?改めて自分に問いかけたいと思いました。

 そして、少しでも自分でやっていると言えるよう、理想に向かうように動いていきたいと思います。


(T.M 三重実践塾生 地方公務員)

以下に連載の紹介が続きます






「戦時を生きた知恵と心」
日本赤十字社従軍看護婦 太田リセ氏




「あふれる真心と愛」
書家 金澤 泰子氏





「ありのままの私たち」
作家 山元 加津子氏




「地球を歩く」
写真家 野村 哲也氏




「私たちは銀河のなかに生きている」
銀河浴写真家 佐々木 隆氏


 

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