季刊 『どう』 No.189 夏号 (2016年7月)

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7月 25日 季刊 『どう』 №189 夏号が発刊されました。


季刊「どう」夏号№189が発刊されました。
夏号のテーマは≪生き抜く知恵と力≫です。

巻頭対談は【自然はいつも教えている】と題して今井通子氏(登山家・医学博士)・宇城憲治塾長(UK実践塾代表)がお話をされています。
お二人の対談から「人間は生きているのではなく、生かされている」ということ、また、生き抜くには「先をとる」「生きる覚悟」が必要であることをいやでも気付かされます。実際に身体で体験されてきたことには真実があります。謙虚になることから「生き抜く知恵と力」が生まれるのではないでしょうか。

また、ロングインタビューでは教育者でもあり僧侶でもある無着成恭氏が「真の教育とは何か、人間をつくるとは何か」を熱くそしてユーモアを交えながら厳しくご指摘されています。そこには70年間教育に携わり、真の教育とは何かを求めてこられた方の真実の言葉があります。

【連載】も行動をして身体で悟った方々のお話を掲載しています。真実を気付かせていただける貴重な内容となっています。

このままで行けば日本は、人類は滅びゆく道をたどり続けるでしょう。子供たちに少しでも明るく希望のある未来を気付くために、真実に目を向け、私たちは身の回りの出来ることから変えていかなければならないと思うばかりです。

季刊「どう」は必ず明るい未来に向かう一助となるはずです。是非ご購読を‼



どう出版ホームページ >>






自然はいつも教えている
登山家・医学博士 今井通子氏とUK実践塾・宇城憲治塾長の対談






※以下に季刊 『どう』 №189 夏号を読まれた方の感想を掲載致します

 



 森林の中に身を置き森林の自然を感じる情景を浮かべました。文明の利器を捨て生き抜くことを考えたとき、私は生き抜くことは出来ないでしょう。しかし日本人の知恵、文化歴史は自然から学び取り自然と調和し生活に活かす仕組みを作り知恵を言い伝えていた事を改めて感じました。

 子供のなぜ?に向き合い発想の転換こそが、自然からの学びと繋がっていると痛感しました。知識優先詰め込み主体の教育で育ちましたが、この本を拝読し今からでも視野を広げ自然と溶け込めたい気持ちになりワクワクしたくなりました。そして自然から学び理を知る事が人を成長させる大きな実践教育である事を教えて頂きました。この本との出会いに感謝いたします。


(T.Y 三重実践塾生 土地家屋調査士)



 今号の『道』では、人間としての本来あるべき姿、生き方とはどうあるべきかを非常に考えさせられました。

今井 通子先生と宇城先生との対談では、自然との調和によって、人間が生かされているという事を感じました。対談の中において、「森林浴」について語られており、それによるストレスの緩和や心の安定、免疫機能の向上やNK細胞の活発化など、生命体のエネルギーを活発化させる作用がある事、またヨーロッパでは森の中にいる事が当たり前という発想である事が語られていましたが、私たちは生まれてから町などで暮らしている事が当たり前となっており、この記事を読んで、今の暮らし方を見直す必要があるのか考えさせられました。

厚労省の統計によると、日本の精神疾患の患者数は平成23年で320万人となっており、平成8年と比べても218万人と100万人も増えている事が示されています。また総務省の調査報告でも、日本の自殺者数は平成10年以降、3万人を超える状況が続いている事が示されていますが、この事は、今の日本の生き辛さやストレスの多さを示しているように思えてなりません。
人間は本来、自然や地球と調和して生かされ、守られているという事を強く心に刻み、『自分たちの力で生きているのだ』とつい思いがちになってしまう、横着な考え方を捨てなければならないと改めて感じました。

宇城先生の連載『気づく、気づかせる』でも、先生が最後に記載されていましたが、世の中はどんどん不穏な方向に向かっていると、生活の中で私も実感します。その様な中で、私もストレスや不安に押しつぶされそうになる思いを感じる事が多くあります。
しかしそれに潰されるのではなく、師の教えや導きを通じで、稽古や学びを実践し、そのような世の中に対応できる力を身に付けていかなければならないと改めて感じました。


(T.T 三重実践塾生 社会福祉士)



 今井通子氏と宇城憲治先生の対談を読ませていただいて自然から学ぶことが多くあり、今後も自然から学ぶという姿勢を忘れずに心掛けたいと感じました。

 森林浴が人間の機能を修復するということに知ることができました。川の流れる音や波の音なども心地良いと感じますので自然の様々なものに人間を癒してくれる効果があるのだと思います。また、私たちは空気や日光などにいつも守られていますがあまり意識しておりません。改めて自分たちの気付かないものにいつも守られているのだとわかりました。そして、積極的に自然に触れる時間を持つことは楽しさもあり、健康に良く大切だと改めて感じました。

 今井さんは「自分自身の可能性を試すのが目的ならやりたいと思うことは全部、やってしまえるはずです。同じ人生色々やったほうが楽しいじゃないですか」という言葉を著書に書かれていたそうですが、私の中にはなかった考え方であり新鮮でした。どうしてもこれまでの経験にしがみついてしまう考え方がありますが、これまでの経験を捨てて違うことをやってみるということは楽しさでもあるのかと感じました。

(A.M 三重実践塾生 パソコン教室勤務)





人間をつくるとは、真の教育とは
教育者・僧侶 無着成恭氏




 「子どものなぜ?に向き合って70年」を読ませて頂きました。日本の古来からの文化を教えて頂きました。お箸の使い方、型をしっかり学べ、生まれた時が一歳で命から見れば、数え年が正しい。法事は現在も数え歳で営まれている事から理解出来ます。
二つの単語が合わさった時、後の単語に意味がある、前の単語は形容詞である。人間は間、これは以前宇城先生から教えて頂きました。
強く印象に残ったのは、「今の大人、日本に生まれた事を喜んでいるのか、悲しんでいるのか」の問いでした。

 私は日本人として生まれて良かったと思っております。飢饉で飢え死にする人は皆無で衣、食、住は足りており、世界一安全な国と言われ、敗戦を経験したことで戦争放棄を唱え、軍隊は最小限の自衛隊(今は大きな問題となっておりますが)、問題は沢山あるにしても安定した国家を保って来ました。

 日本の国旗は太陽で世界一だと思います。そして世界に誇れる伝統文化が有ります。宇城先生に教えて頂いている事は、日本の文化であり武士の精神です。日本にしかないもので、日本人が脈々と引き継いでいかなければならない気の文化です。日本人でなければ理解出来ないことであり、後世に伝えて行かなければなりません。


(H.K 三重実践塾生 電装会社OB)



 今回の『道』では、「全国こども電話相談室」を33年の長きにわたりやってこられた無着氏との対談が心に残りました。初めに答えありきの戦後教育に、氏のやってこられた「どうして」「何故」の疑問を子供達に持たせた事に大きな意味、意義がありました。文中に「教育も経済成長に必要な人的能力開発政策がとられた」とあります様、経済活動を効率よく行える為、部品として有用な教育方針となっていく中、「どうして」「何故」と疑問を持つ事の重要さを氏の「全国こども電話相談室」は子供達に持たせたと同時に、氏ご自身が戦後教育に「どうして」「何故」「何を教えれば教えた事になるのか」という疑問と対策を考え続け実行されてこられたと思います。

 そして常に「どうして」「何故」と疑問を持ち続ける事の重要さ、文中にある「スイッチを押せば蛍光灯がつく」を教えても何故蛍光灯がつくかを教えない答えを教えるだけで本質を教えない日本の教育の問題点をあらためて考えさせられました。答えが決まっているペーパーテストで選ばれた官僚が指導する現在日本。答えがわからない現在の状況にどう対応していいのかわからないが、わからないと言えず間違った対応ばかりして状況を悪くしているのが現状だと思います。

 その他後半に述べられていた「先生」という漢字に「せんせい」と振り仮名がつけられることが知識でなく「先生」の「い」は「せんせ-」と伸ばすのは何故かという事が知識になるとの指摘は、私自身考えなかった事に気付かせていただき、何気なく使っているものにも疑問に感じる事を日常生活に活かせていく事が肝要であると深く感じた次第です。


(Y.F 三重実践塾生 証券会社勤務 )



 無着成恭さんと横戸喜平治さんの記事を読んで、中学3年の一年間受けた国語の授業が、生き方の土台の一部となって、80歳を過ぎた現在の生活にも活かされておられました。自分の身を振り返えると、そのような深く心に残る授業を受けたことはなかったと思います。又、自分が親として、子供にそのような生抜く知恵を教えられていないということに気づかされました。
今回の道の全体を通じて、感じたことは、謙虚な気持ちを忘れてはならないこと、学んでいく姿勢を忘れてはならないことでした。


(K.S 三重実践塾生 消防士)



 教育者・僧侶の無着成恭氏の記事を読ませて頂きました。
 日本の教育が、戦後日本が農業国家から産業国家へと変換し、そのため教育も経済成長に必要な人的能力開発政策がとられ、日本の社会も教育も『個性』より『点数』、『いのち』よりも『お金』のほうが価値ある世の中になってしまい教育も、その影響を受けている。
 それにより「知識がある」「成績がいい」という成績主義になっていったが、世の中の価値観が一緒で一方向に向いているときは良いが、価値観が多様化してきた現在においては、今までの暗記による「知識がある」では役に立たない。
『現象の奥にある法則を見つけること。本質が見えること。』が重要であるとのことでした。自分が判断していることが、物事の本質を見ているかを考えて行動したいと思います。
 また、記事の最初に『日本は滅びの現象に入っている』と書かれていました。
今、日本が世界が、おかしな方向に向かっている気がします。この方向を少しでも良い方向に向けるための一員でありたいと思います。


(T.M 三重実践塾生 地方公務員)





「何があっても大丈夫 人間の可能性を見つめて」
金澤 泰子氏・山元 加津子氏




 山元加津子さんと金澤泰子さんの対談を読ませて頂きました。
 以前から、金澤泰子さんのお子様であるダウン症の書道家、金澤翔子さんの記事を道で見るようになって、ダウン症の方々への見方が変わりました。
そして、今回の対談を見てもそうですが、ダウン症の方々はこうなんだという固定概念があり、何時からか勝手に偏見を持ってしまっています。

 山元加津子さんの記事で、お話を言葉でするのが難しいダウン症の女の子が、足の小指を怪我した山元加津子さんに言葉では無く、ただ涙を流し、抱き締めたり頭を撫でたりしたという記事を見て、改めて、素直で真っ直ぐで、気持ちのまま動くという姿は、我々の頭の中の何重にもなったフィルターが邪魔をして、行動しない、動かない、だから遅いんだなと思いました。

 また、子育てにおいても、この子はこうだから。と固定概念を持つのではなく、伸ばす教育を軸にすれば、皆が光って、子どもたちの未来は明るいとも思いました。私も、子を持つ親として、また地域の大人として、その軸は崩さずいこうと思います。


(Y.O 三重実践塾生 産廃会社役員)





【追悼】

「夢に生きよ」
ネパール・ムスタンの神様と呼ばれた男 近藤 亨氏




以下に連載の紹介が続きます








「ありのままの私たち」
作家 山元 加津子氏





「私たちは銀河のなかに生きている」
銀河浴写真家 佐々木 隆氏


「地球を歩く」
写真家 野村 哲也氏



 

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